いい加減待ちくたびれているはずのセバスチャンに会うために、彼の故郷であるフェルドクロフトへ向かう。怒ってないかな……。誰かの家に招待されるのって初めて!ドキドキしちゃうね。アンとは仲良くなれるかな。同学年ってことだけど、どんな感じの子なんだろう……。
前回の記事はこちら。
怒りのセバスチャン
やべ~顔のセバスチャンが撮れてしまった。怒ってるけど、これは長時間待たせたわたしに怒っているのではなく、妹のアンに呪いをかけたであろうゴブリンと、元闇祓いなのに何の捜査もしないソロモンさんに対する怒りだ。セバスチャンもアンにかけられた呪いがどういうものなのかわかっていないが、ゴブリンの仕業だというのはわかっているらしい。
ランロクの信奉者たちはフェルドクロフトの近くにあるルックウッド城に興味を持っているらしく、そこで何かをしているらしい。ルックウッド城っていうのは多分、ランロクと手を組んでいるビクトール・ルックウッドではなく、地図の間の肖像画に描かれていたチャールズ・ルックウッドさんのもの……だろうか。血の繋がりがあるなら受け継がれて、ビクトール・ルックウッドのものになっていたりするんだろうか?
サロウ家のお宅にご招待いただいた!小さくて可愛いおうちだわ!こんな小さなお家で年頃の娘さんとおじさんが二人暮らしを?と思わなくもないけど、きっと魔法で中は広くなってたりするんだろう。せめて個室は欲しいよね。
中は外観通りの広さだった。ワンルーム!?いや、カーテンで仕切られているので実質 1DK ……?この間取りで 2 人で過ごしてるの?プライバシーないやん!そんで夏にはセバスチャンが帰ってくるから更に狭くなるんでしょ?きつくな~い?改築しないのかな。魔法でチョイ!と出来ないもんなのかな。
そんなことを思っていたら、セバスチャンがアンに後ろから急に声をかけて驚かせる。手にはいつの間にか萎び無花果を持っていた。これで呪いが解けるかもと持ってきたものだったけど、おじのソロモンさんに奪われてしまった。
どうやらアンとソロモンさんは、呪いを解くのは無理だと思っているらしい。いや実際方法があるのかはわからないけど、大抵の場合解けない呪いって無くない?術者が死ねば呪いが解けるとか、ファンタジーあるあるじゃないのかな。魔法ワールドではそこまで甘くないのかな。
セバスチャンはどうにかして呪いを解いて、呪われる前の妹に戻って欲しいと思っているみたい。ソロモンさんとは考えが合わないらしく、けんかになってしまった。その最中にアンは呪いの効果なのか、お腹を抑えて痛みだす。お腹痛くなる呪いなん?ロキソニン飲む?
結局ソロモンさんにもアンにも挨拶できないまま家から追い出されてしまった。わたし、一言も発言していないのですけど……。家族喧嘩を見せられただけだった。気まずっ!!
少し経ってから、改めてアンに挨拶しに行った。きれいな子やな~!!セバスチャンと双子ってマジ?似てるかなと思って見比べてみたけど、鼻の形はそっくりかも。この子がいちばんのお転婆なんてちょっと想像つかないくらいには弱って見える。なるほど、セバスチャンがもとの妹に戻って欲しいと思う気持ちがわからなくもない。
フェルドクロフトはいい場所だけど、ゴブリンが近くをうろついているのとか、セバスチャンと喧嘩ばかりするおじさんのせいであまり居心地が良くないらしい。ただでさえ体調不良だって言うのにケンカしないでほしいよねぇ。しかもその原因が自分のことだとしたら、なおさら心苦しい。見えないところでやってほしい。
わたしの呪いは解けないので、セバスチャンに諦めるように言ってほしいと言われてしまった。本人がそう言うならそう伝えるけど、セバスチャンが諦めるかどうかはコントロールできないよ。彼は頑固だし、言って聞くようならもう諦めてるんじゃないかな……。
おじのソロモンさんも同じようなことを言っていた。セバスチャンは諦めどきを見失っているのだと。出来るのはアンが心穏やかに暮らせるようにするだけだと。それってもう余命わずかな人向けのやつじゃん。呪いでお腹痛くなっちゃうだけで死ぬとは思えないんだけど、どうなんだろう?
セバスチャンは相変わらず怒っていた。こんなに怒りをあらわにするのはなかなか珍しい。ふたりは呪いを受け入れて生きていくことを選択しているみたいだけど、セバスチャンはそれを許さないみたい。呪いで身体が痛むだけじゃなくて、妹の性格も変わってしまったのが嫌みたいだ。もとの妹に戻って欲しいって、また言っていた。何かちょっと怖いかも……。
見覚えのある風景
セバスチャンに連れられて、アンが呪いを受けた場所に向かうことになった。村の高台にある廃墟がそうらしい。その日、夜中に煙の匂いがして、館から炎が舞い上がっていたのだという。誰かが怪我をするかもしれないからと飛び出したアンが見たものは、必死に炎を消そうとしているゴブリンの群れだった。
実際に呪いをかけられた場面は見ていないけど、呪いをかけたであろう人物の声は聞いているみたい。それは凍てつくような声だったという。そして爆発が起きて、逃げる暇さえ与えてもらえなかったと。アンを呪った犯人の手がかりがまだこの場に残されている気がするとセバスチャンは言う。
確かにこの地域は、ホグワーツ周辺に比べてランロクの信奉者の数が多い。フェルドクロフトと、ルックウッド城にもたくさんいるみたいだし……。呪いの手がかりを探してあたりを見回してみることにする。採掘道具が置いてあったり、ゴブリン用の武器が置いてあったり……。ゴブリンの採掘現場はあちこちにある。銀を採ってるのかなと思っていたけど、もしや違う?
高台の家にあった井戸に、フェルドクロフトを見下ろすこの風景。前回みつけたものの中にあったフィールドガイドのページにも書いてあったけど、ここってペンシーブの記憶で見た場所なんだね。ということは、この家ってイシドーラ・モーガナークの家か。
この肖像画はイシドーラのものだろうか。顔が焼けてしまって見えないし、動いて喋ったりもしないけど……。なんとなく話がつながってきたような気がする。でも全く理解できていないセバスチャンが頭にハテナマークを浮かべているので、わたしが見たペンシーブの記憶や今までの出来事を説明してあげた。
かつて守護者だったイシドーラ・モーガナークはホグワーツの先生になったあともここに住んでいた。彼女の残した手がかりがまだ残っているかもしれない。家の中を見渡すと、不自然に塞がれた壁を発見した。壁の向こうは寝室で、地下へ繋がる階段があった。あやしすぎる!!
地下室にはイシドーラ・モーガナークの日記が 2 枚落ちていた。全部で 7 枚あるらしいが、残りの 5 枚は見当たらない。
日記によると、疫病が流行っていたらしい。患者は日増しに増え、イシドーラは癒し手として野営地にいるという状況らしい。イシドーラは疫病患者の心を助けるために古代魔術を使いたいと内心思い始めていたが、ラッカム先生の言葉を思い出し、耐えているようだった。
患者の中には父によく似た男の人もいて、それが更にイシドーラの欲望を増長させていたようだった。人のためにと日記には書いていたけど、なんとなく古代魔術を使いたいだけのような感じにも見えるのがなんかな……。良いことのために使えば思いがけない成果が出るはず、と書かれていたのが気になる。良いことって、誰が決めたの?誰にとっての良いこと?
嫌な予感がするぜぇ~。結局イシドーラは古代魔術を人のためと言い訳して使うんだろうな。その後どうなったかはわからないけど、きっとそうなんだろう。使いたいな~。使っても良いんじゃないかな~。人のためだしな~。みたいな。
地下室の奥には鏡のような窓のようなものがあって、中にはホグワーツの地下聖堂が見えた。またワープできる窓だ!セバスチャンに伝えると、もうわたしの言葉では驚かなくなっていた。この短期間で成長してやがるッ……!
イシドーラの家と地下聖堂がつながっていることは、オミニスにも内緒にしておいたほうが良さそうだねと言っておいたが、セバスチャンは内緒の地下聖堂をわたしに教えるくらいの口の軽さなので、彼の「他言無用」はあんまり信用していない。別にオミニスに言われても問題はなさそうだし……。
地下聖堂へ戻ると、壁に三枚絵が現れた。三枚絵と言うが絵は一枚しか無く、中央にはルーン文字のメモがあった。切り取られていて、全貌は見えない。古代魔術についての記述のように見える。メモにはあの古代魔術のマークが描かれている。これもイシドーラの遺した研究結果なんだろうか。
セバスチャンはずっと考えていたらしい。アンは古代魔術で呪われたのか?と。アンに古代魔術の痕跡は見えなかったけど、否定はできない。古代魔術ではないという証拠もない。
セバスチャンはオミニスに会わないと、と言って今回は解散になった。何も話さないから心配するなって、改めて言われるとちょっと逆に信用ならないんですけど!別にオミニスになら言ってもいいよ……。ホグワーツの先生たちに聞かれるのだけは面倒くさそうなので勘弁してほしいけど。
闇の魔術
ホグワーツをうろついたりしていたら、大広間でオミニスとセバスチャンが言い合っているのが聞こえた。おいおい、ケンカか?やめとき!こんな大広間で!他の生徒に聞かれたらどうすんの!
闇の魔術に手を出すべきじゃないと言うオミニスと、サラザール・スリザリンにはリスクを冒す価値があると熱弁するセバスチャン。オミニスは議論の余地はないと言い捨てて何処かへ行ってしまった。
セバスチャンは、ホグワーツにあるというサラザール・スリザリンの秘密の書斎が気になる様子。秘密の書斎って、秘密の部屋とは違うのかな?ちょっとわからん。実際に行ってみたら分かるだろうけど……。
秘密の書斎に、アンに掛けられた呪いの答えがあるんじゃないかと思っているらしい。気持ちはわかるけど、闇の魔術はマジで危険なので迂闊に手を出さないほうが良いと思っている。今のセバスチャンはちょっと周りが見えていないような感じがするので、特に危険だと思う。
闇の魔術はゴーントが詳しいぜ、と話を切り出すセバスチャン。からの、オミニスの家族の歴史はオミニスのものだから、勝手に話して良いもんじゃないよな、と話題を引っ込める。別に話したくないなら聞かないけど……と思っていると、「俺ならもっと突っ込んで聞くけどな」だって。話したがりかよ。そうやって人の秘密をペラペラと喋るんじゃないよ!
喋りたければ喋りな!ただしわたしが聞きたがったんじゃないよ。あなたが話したがったから聞いてるんだよ。そこだけ間違えないでよね。
オミニスの家族は残忍な魔法使い一家で、マグルに磔の呪文をかけて遊んだりしていたらしい。オミニスもやれと言われたけど、心優しい彼は拒否した。罰として、オミニスは磔の呪文をかけられた。二度目の強要で彼は折れ、磔の呪文を唱えたのだという。そのことを未だに後悔しているのだとも。
オミニスはホグワーツにいないときはセバスチャンと一緒にフェルドクロフトにいるらしい。実家には帰ってないのか。まぁ家族にも磔の呪文をかけるような人がいる家に帰りたくないわな……。
オミニスともうちょっとちゃんと話すとセバスチャンは言う。考えを変えてもらいたいみたいだけど、どうかな~……。彼のトラウマにかかわることなので、やめたほうが良いと思うけど……。セバスチャンも頑固なので止まらないだろうな。進展があったらふくろう便でお知らせしてくれるそうなので、いい感じに事が進むのを願おう。
さいごに
もうちょっと書きたかった別のイベントもあったんだけど、思ったより長くなってしまったので分けようかな。ホグワーツのご飯めっちゃ美味しそうじゃない?めちゃくちゃお肉がいっぱいある。毎日パーティーみたいで楽しそうだな~。ホグワーツに通うのは無理でも、宿泊体験とかしてみたいな~。
つづく