今日も元気にコーヒー淹れてくぞ~!絶対こんなテンションのカフェじゃないんだけど……。深夜に温かい飲み物を提供する静かなカフェを営むノベルゲーム、『Coffee Talk』のプレイ日記、営業 2 日めのはじまりはじまり!
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常連さん
開店前に新聞に目を通す。ゾンビウイルスとかいう恐ろしいものが街に入ってきそうだというトップニュース。その隣の食材流通問題はまさに昨日直面したものだね。うちだけじゃなかったのか。不法移民というのも、どこの世界でも問題になるんだなぁ。
そんな事を考えながらお店を開けると、めちゃくちゃ元気にフレイヤがやってきた。なにやらいいことがあったらしい。話を聞いてみると、小説のテーマが決まったんだとか。おお、いいね。期限は刻一刻と迫っているし、テーマが決まればもう 80%書き上がったようなもんだ。言いすぎかな。
なにをテーマにするのかと訊けば、このカフェにやってくる人たちの話をベースにして、物語を書くのだという。もちろん、個人名や店名は出さないし、特定されないように脚色すると。店主のわたしがダメって言ったらどうするの?と言っても、もう決めちゃったし~という感じだった。うーん、何を言っても決定は覆らないらしい。ま、べつにいいけどね。
もうひとりの常連さん
警察官だ!制服姿でやってきた彼はジョルジ巡査。これから夜勤なので、『いつものやつ』をご所望だ。出た~!いつものやつ~!顔も名前も覚えてるレベルの常連さんなら許されるやつ~!ジョルジ巡査はちょっぴり甘めのコーヒーが定番みたい。甘いのがいいけど、ミルク入れないでほしいという。
フレイヤが『tomodachill』というアプリのお陰で彼が牛乳アレルギーだというのは周知の事実だと言っていた。そうなんだ。試しにアプリを開いて見ると、ジョルジ巡査のページは誕生日以外見れなかった。おい……お店の常連だけど、友達ではないってこと……?ジョルジ……。
ちょっとだけ悲しくなりながら、コーヒーにたっぷりハチミツを混ぜて出してあげた。お気に召してくれたようで何よりだった。そういえばわたしも何も頼んでなかった、とフレイヤも『いつものやつ』を注文してくる。彼女の『いつものやつ』は気分によって変わるらしく(なんだそれ!)、念のため何がいいのか訊いてみる。今日の気分はエスプレッソらしい。
小説のアイディア
フレイヤが勤務中に上司の目を盗んで小説を書いているのだというはなしをジョルジ巡査にする。確かに勤務中だけど、いずれ親会社から本が出版されるんだから会社のために働いてるのには違いないでしょ、とフレイヤは開き直っていた。なるほど、そういう考え方もあるのか。確かに、そう言われればそうかも知れない……。そう……か……な?
「時間を盗むのは犯罪なのか?もし犯罪なら、お前を逮捕しなくちゃならねぇ。」と警察ジョークをぶちかましてくるジョルジ巡査。ワッハッハ。続けて、もし作家としてダメになったら、警察はあんたみたいな度胸のある人材を求めているとも言っていた。フレイヤが警察官になるなんて想像もつかない。でも最後には、うまくいくよと励ましてくれていた。いいやつかよ。
どんな小説を書くのかという話になって、このカフェで見聞きしたものを題材にするんだということを聞いたジョルジ巡査は、持ち場のそばのコーヒー屋で、やたら長めの休憩を取るのが大好きな怪しい警察官のことは書かないでくれと言っていた。いや、フレイヤは絶対書くね。
交番勤務なら面白いネタ持ってるんじゃないの~?とジョルジ巡査に絡むフレイヤ。以前にもジョルジ巡査からネタを貰って、新聞のコラムに使ったことがあるらしい。その時に使ったのはギターを弾いてバラを持ち歩いている大道芸人の話。捜査中に恋人が死んでしまったことを聞かされて大変ショックを受けていたけど、許可を得てコラムに掲載されたことで顔が売れて、今では大道芸人として十分すぎる収入を得ているとか。
昨日の異種族カップルの話もしていた。このテーマはずっと昔からあるもので語り継がれてきているけど、それでも語り尽くせないし答えの出ないテーマでもあって……と語るフレイヤの話が長くなりそうだと感じたのか、ジョルジ巡査は勤務時間だと言って席を立ってしまった。また来てね~。お仕事頑張って!
フレイヤは小説の構想を練るために、いつもの隅の席へと移動していった。
さいごに
1 日を 2 記事に分けて書くくらいがちょうどいいような気がしている。ノベルゲームってあんまりやってこなかったジャンルなんだけど、まったりできて結構好きかもしれない。このゲームが高評価なのもめちゃくちゃわかるな……雰囲気良すぎる!どんどん進めたくなっちゃう。
つづく