雨の降る外を眺めながらコーヒーが飲めるお店でお客さんとの会話を楽しむノベルゲーム、『Coffee Talk』のプレイ日記。今日は営業 3 日目!本当にシアトルって雨が多いんだろうか。毎日雨降ってるわ……。
前回の記事はこちら。
謎のお客さん
今日の新聞。オーク労働組合が種族差別廃止を要求……種族差別って、やっぱりあるんだなぁ。メンバーが脱退したグループのアルバムがミリオン突破、私立高校でビデオログが教育課程の一部に……?ビデオログってなに?何を学ぶんだ……?
そんなことを思いながらお店を開けると、早速来店してくれたのは寡黙で屈強そうなお姉さん。はちみつミルクをご所望。なんかのスポーツ選手なのかな。すごく良い身体してますね。あっ、こういうのってセクハラでしょうか。ごめんなさい、そんなつもりではなくて、あの、格好いいなと思って、ただそれだけで……。
あたふたしていたらフレイヤが興奮気味に入ってきた。すぐそこで猫を見た、と思ったら一緒に入ってきてしまったようだった。飲食店だし、動物は流石に駄目じゃないか……!?と思いつつ、ミルクはいるかい?と声をかけてみる。すると猫がヒトの姿に変身したのだった!!
ぶったまげ~!
彼女はネコミミ族というものらしい。そういうのもいるのか。普段は人前で変身することはないそうだ。ビックリしちゃうもんね。配慮できて偉い。ネコミミ族は通勤時は猫の姿でするらしい。そっちのほうが便利そうだよね。電車とかには乗れないのかもしれないけど、ヒトの姿では通れないような狭い道や屋根の上をショートカットできる方が利便性高そう。
思春期の悩み
子供がこんな深夜になにやってるの?という、至極当然な疑問をぶつけてみる。彼女は自称 18 歳で、13 歳の頃から自分で稼いでいるのでもう子供じゃないと言い張っている。シアトルがあるワシントン州は 18 から成人(飲酒・喫煙は 21 から)のようだけど、この世界では違うらしい。種族によって成人年齢とかも違いそうだよね。
そういえばフレイヤに飲み物を提供していなかった。いつものエスプレッソを淹れてあげると、何かを思い出したように話しだした。このネコミミ族の彼女は、最近アイドルグループを卒業してソロになったというレイチェル・フロンシアだった。今日の新聞で、彼女が在籍していたアイドルグループのアルバムの売上がどうとか見たな。
そんな彼女がなぜこんな深夜に出歩いているのかと問うと、父親と喧嘩して家を飛び出してきたのだと言う。彼女の父親は元々業界人で、レイチェルの仕事にネガティブな感情を抱いているとか。母親は数年前に亡くなっていて、今は二人暮らしらしい。
そんな話をしていたら、ジョルジ巡査がやってきた。今日は喉の調子が悪いので、ハチミツとレモン入りの抹茶が飲みたいそうだ。言われた通りの材料で淹れてみたら、美味しいけどなんかちょっと違うみたいなことを言われてしまった。入れる順番も大事みたい。そういうもんなのか……。ごめんね。次は気をつけてみるね。
フレイヤになにか面白いネタはないかと訊かれたジョルジ巡査が、今日の勤務中に見た恐ろしいものの話をしてくれた。彼は勤務中、ATM に寄ったのだという。今日は給料日。残高を見て、血の気が引いたという。ガハハ!彼のお給料と労働組合のデモを除けば、特に街に問題はなかったみたい。平和で何より。
このお店にお客さんが 4 人もいるなんて、と思っていたら、屈強そうなお姉さんが帰って行ってしまった。物静かな方だったけど、楽しい時間を過ごせていたようだった。もしよかったら、また来てほしいな。
仲直りの仕方
ジョルジ巡査には、レイチェルと同じくらいの娘がいるらしい。思春期の子供たちの気持ちを感じ取るのは難しいことじゃないと彼は言う。警察官だし、不良たちの相手をすることも多いかもね。改めて、大変そうな仕事だなぁ……。
警察官が立ち寄ってくれるし、頼りになって話を聞いてくれるバリスタもいるし、このカフェは街一番の安全な場所だとお墨付きをもらった。……割引サービスと引き換えに。警察官がそういうこと言っていいのかよ。
ともかく、父親と喧嘩して飛び出てきたというレイチェルにジョルジ巡査が話をしてくれた。問題をなあなあに終わらせない限り、ケンカが終わったあとはその前よりもっと仲が良くなっているもんだと。ケンカを通じてお互いがお互いについて何かを学んで、それを認め合う事ができるようになっているもんだと。
レイチェルと父親のケンカが目に見えて増えたのは、母親が亡くなってからだという。ジョルジ巡査は、母親がレイチェルと父親の仲を取り持っていたんだと言っていた。たしかにそんな感じがするね。二人の間にいてくれた母親に甘えて、お互いのことを知ろうとしなかったんだ。
一旦冷静になって、パパの気持ちになって考えてみるのもいいかもと言われて、レイチェルは家に帰ることになった。家に帰って、パパと話さなくてもいい、自室に真っ直ぐ帰ってもいい。娘が帰ってきたというだけで、パパも安心して冷静に考えることが出来るようになるかも、とジョルジ巡査が言う。もしかして、ジョルジ巡査ってめちゃくちゃいいパパなのか?
車で送ってやるからと、ジョルジ巡査とレイチェルは帰っていった。なんか、もっとちゃらんぽらんな警察官なのかと思ったら……意外とちゃんとしてて面白いな……。ジョルジ巡査の株が上がった日だったな……。
フレイヤも、もう今日は家に帰ることにしたらしい。今日はお客さんいっぱいで面白かったな。また明日も来てくれるらしいので、楽しみに待っていよう。
さいごに
元アイドルがお店に来てくれるなんて思ってもみなかった。サイン色紙とか書いてもらえばよかったかな。お店に飾ったら雰囲気崩れちゃうから、自宅に飾っておこうかな……。あの寡黙なお客さんのことも気になる!また来てくれるかな~?
つづく