大太刀を会得し、斎藤の修練砦で因縁の再会を果たした篤。十勝ヶ峰をある程度探索し終わったので、狐を探しに北上していくことにした。北の方は寒そうだなぁ~。この時代にホッカイロなんてないし、暖かそうな着物を着込んで向かうしかない。
前回の記事はこちら。

名寄ヶ沢へ

ヌプル川を上っていくと大きな湖が広がっている。湖の畔にはフチ(アイヌ語でおばあさんの意)と言うアイヌが居て、一緒に船に乗せてくれるらしい。ゴールデンカムイでみたことある!ピエロみたいな笑顔の入れ墨がちょっとだけ怖い。
船に乗せてもらって北へ向かう。名寄ヶ沢は十勝ヶ峰に比べて寒そうだ。もっと北にある天塩ヶ丘は更に寒いんだろうなぁ。フチはコタン(集落)へ招いてくれた。後で寄ってみよーっと!まずはこの辺の探索だ!
トンコリと三味線の共演

十勝ヶ峰で楽器を作っていたアイヌと再会した。トンコリと呼ばれる楽器には石をはめる風習があるらしく、その石を取りに行かされたのだった。名寄ヶ沢へ来ていたんだな。新しい歌を作っているという彼と一緒に三味線を弾く。
ニタンカシパと名乗る彼と一緒に歌を作り、アイヌの歌を覚えた。演奏するとアイヌの品へ導いてくれる風が吹くそうだ。ありがとう!

美女

川で漁をしているアイヌの一人に話しかけられた。子供は篤のことをおばさんと呼ぶ。大人はお嬢さんと呼んでくれるというのに。それにしたって篤はまだ若いのに、おばさんとはどういうことだ!おばさんとは!
以前どこかで手に入れたアイヌの品、イクパスイを見せて欲しいと言うので了承すると、急に走り出してここに置いて!と小声で話す。なに?と思っていたら子供の兄が話に入ってきた。弟は逃げていった。
イクパスイは祖先と心を通わせるための大事な道具で、それを知らなかった弟は遊びで持ち出して無くしたそうだ。それを拾ったのがこの私ってわけか。
イクパスイを返そうとすると、思いがけず美女と出会えたからと逆に手間賃に花を貰ってしまった。

傳承:オプシヌプリの伝承

フシココタンに居た語り部が、オキクルミというカムイ(神様)の傳承を語っていたので聴いてみた。
オキクルミは争いを退けるカムイで、人々がいがみ合う声を聞いたオキクルミは「弓の腕で決着せよ」と言ったそうだ。オキクルミが弓を引き矢を放つと、その矢は山を貫きおおきな穴を開けた。その弓の腕に驚いた人々は大人しくなった。オキクルミの放った矢は山の向こうへ飛んでいき、刺さった場所にヨモギが生えたという。
子供がオキクルミの矢はニプタイの山にあるそうだと話していたので、さっそく向かってみよう!

山の方へ向かっていくとアイヌがいた。白と黒の鹿もそばにいる。ご飯を一緒に食べようと誘われたので、ありがたく同席する。このアイヌは悪いカムイに縁がないらしい。対して、篤は自分には悪いカムイばかり寄り付くとうんざりした表情で言う。
オキクルミの矢を手に入れてどうしたいのか訊かれると、山を穿つほどの力で仇を打ちたいと話す篤。手に入れるために何を失う覚悟かと問われる。すべてだ。
夜が明け、閉ざされた岩の隙間から先へ向かう。ここから先は篤の武器は役に立たないと言われた。どういうことかと思ったが、とりあえず先に進んでみよう。岩場を登り、飛び越え、崖のそばには流れて間もない血の跡を見つけた。他に誰かいるのか?と思った瞬間――

アアーッ!?!?!??

オワァーーーーッ!!!!!!!!!!
えらい目にあった。白くてでかい熊だった。せっかく登ってきたのに、崖下に落とされてしまった。仕方がないので道を見つけて先へ進むと、銃声が響く。音のする方へ向かうと浪人が倒れていた。種子島を背負っている。さっきの銃声はこいつか。
あれは獣ではなく、物の怪だと言い残して息絶える浪人。種子島で刃が立たないならどうしようもなさそうだ。熊の目をかいくぐり、高いところへの道を探し、登っていく。
崖を登りきって、ふぅ……と一息ついた瞬間熊が目の前に現れて絶叫した。そこらのホラーゲームより怖えぞ!
なんとか逃げて、隠れて、先へ進む。すると先程出会ったアイヌが焚き火で暖を取っていた。お前!どうやってここに?

あの白い熊は、ここの洞穴に住む悪いカムイだという。オキクルミの矢だけがあいつを仕留めることができるそうだ。山頂を目指して、ヨモギの生えた場所まで行けばゴールだ。息を整えて出発する。

熊から隠れながら、よそを向いた瞬間次の草むらへ走る。デッドバイデイライトやってる気分だぜ。崖を登り、開けたところに出るとヨモギが茂る木があった。ここか、ゴールは……。やっとたどり着いたぞ……。

木の根本に弓と矢が置いてある。これがオキクルミの矢……。やっと手に入れたぞ!
黒い鹿が教えてくれた足場を使って更に先へ進む。するとまたあのアイヌが居た!話していると、悪いカムイの白熊がのしのしと歩いてくる。あのカムイは体中に矢が刺さっており、痛みで我を忘れてしまったのかもしれないと言っていた。矢を射り、楽にしてあげよう。

カムイは無事に旅立った。カムイモシリ(神の国)へ無事にたどり着けるよう祈って、アイヌは去っていった。自己紹介をした覚えはないのに篤の名前を知っていた。あいつ、もしかしてオキクルミか?
フシココタンへ戻り、オキクルミの矢をアイヌにわたす。この矢は争いを断つためのもので、篤にはうまく扱えないと思ったからだ。山で誰かにあったかと訊かれたので、悪いカムイに縁のないアイヌがいたことを話す。
もしかすると、彼はオキクルミだったかもねと笑うアイヌ。アイヌの伝承を信じるシサム(和人)をおかしく思ったのだろうと言っていた。そうだったら面白いな。そう思っていよう。またふと会えるかもしれない。

伝承をクリアして、必中の勾玉を手に入れた。これは長弓を使うときに効果のある護符で、矢が勝手に敵を狙ってくれるものだった。嬉しい!使わないと思っていた蜻蛉の鎧で弓矢ビルドを組んでみようかな。
フチと盗人探し

フチに会いに行くと、なにやら息子と言い争っていた。どうやらフチが盗人を追いかけに行くというのだ。息子はフチの身を案じて止めているが、フチは篤を用心棒にして行くという。それ、断れるの?と訊くと、「哀れな婆を一人で荒れ地に行かせるほど情け知らずではないだろう?」と言われてしまった。なんというか……口のうまい婆だ。
丘でフチと合流し、話しながら現場へ向かう。フチはトゥス(巫術)があると言っていた。なにそれ?と思ってググってみると、超自然的存在が人にのりうつり、その人を通して話し、行動するというものらしい。シャーマン的なパワーってことか。
カエカという人がコタンに知らせてくれたらしい。樹の皮を集めにみんなで森へ行って、戻ると盗まれたものがあったらしい。カエカの夫が先に戻ってきたらしいが、犯人はこいつでは?話を聞くと、盗まれたのは食料だという。犯人じゃなさそうだ……。ごめん……。
更に着物まで盗まれていたそうだ。樹の皮を剥いで糸に加工し、それを使ってアットゥシという布を織る。誰かのことを思いながら、願いを込めて織るアイヌの伝統的なものらしい。そんな大事なものを盗むってことは、犯人はアイヌじゃなさそうだ。

せっかく加工している樹皮を踏んでいったとカエカは怒っていた。樹皮はべたべたとしているらしく、逃げていった先に樹皮が落ちているかもしれない。手掛かりになりそうだね、と振り返るとフチがいない。もう先に行ってしまったと聞いて、あわてて後を追いかける。せっかちかよ!
フチは残された足跡から、盗人は二人、それに馬が一頭と推理していた。樹皮を手掛かりに道を進むと、盗人が捨てていったであろう馬が居た。その先へ進むと広場に狼が二頭。もう死んでしまっていたが、歯に血がついている。盗人は怪我をしているようだ。
フチは一人でどんどん先に進んでしまう。こんな感じだから息子も心配しているんだろうなあ……。やっと追いつくと、フチは盗人の刃物で怪我をしながらも会話を試みていた。

フチにしか見えない何かを見て、この盗人には妻がいると指摘した。さらにお腹に赤ちゃんもいると。しかし具合が悪いとまで言い当てる。盗人はその通りだったみたいで、刃物を収め謝ってきた。妻のために食料と着物を盗んだってことか……。
フチは盗人を問い詰めなかった。彼は寒くて道を見失っているだけ。コタンに戻れば薬草もご飯もあると誘った。そして、娘が生まれるまではその涙は取っておけと。それを聞いて男の目からは涙がこぼれた。取っとけって!
フシココタンへフチと共に戻る。いつの間にかフチが篤のためにアットゥシで着物を仕立ててくれていた。『シットゥライヌの衣』というらしい。普通にめちゃくちゃ嬉しい。人の手作りって嬉しくなっちゃうよね。
カエカに泥棒事件の顛末を報告しに行く。どうやらこの着物はカエカが強化してくれるみたいだ。この着物は探索能力に長けていて、温泉やら稽古台やらへのナビ範囲が広がったり、花畑を馬で駆けたりすると花を手に入れられるようになったりするみたい。アイヌの品を集めた数に応じて強化されていくらしい。最大まで強化するには、アイヌの品を 15 個見つける必要があるみたいだ。

染色も出来た!もともとの青も素敵だったが、黒っぽい色に染色が出来たのでこっちで過ごしてみることにした。見てくれよ、うちのお篤さんを……!

かっちょい~!縦撮り初めてやったけど位置調整難しすぎるな。この刺繍模様が伝統感あってすてき。手甲も忍びみたいで格好良い!
さいごに

名寄ヶ沢、狭い地域だったのもあってめちゃくちゃあっという間に駆け回ってしまった。フチも最終的には息子と和解して良かった。素敵な着物もいただいて、これ着てたら探索が捗りそうでうれしい。アイヌの人たちはすごくいい人たちばかりだったな。短い間ではあったけど、心安らぐときだった。
つづく