テンプル騎士団の手がかりを求め、ルイス・フロイスを訪ねた弥助は、書状から奴隷商人デュアルテ・デ・メロと木村厳斎という人物を知る。紀伊で木村厳斎に接触した弥助は、浪人を集め奇妙な動きを見せる彼と対峙、激闘の末に打ち倒す。しかし、黒幕であるヌーノ・カロの居場所は掴めず、テンプル騎士団の影を感じるのだった。
前回の記事はこちら。

謎の忍

目標ボードを眺めていると、いつの間にか一党の欄に謎の忍というのが追加されている。圓教寺で侍が殺されている事件があり、それに関わっているらしい。圓教寺は播磨・姫路の北にある寺だ。仲間になってもらえるとあれば追いかける必要がある。行ってみよう。
寺へ向かうと、まさしく侍が死んでいた。喉の横を鋭い刃で一突きした跡がある。奈緒江の隠し刃でつけた傷とそっくりだった。侍は死んで間もないらしく、足跡が北の方へ続いていた。追いかけながら、奈緒江は刺し傷を付けた者について考える。
自分と同じ刃を携えし者なのか?と。父親が最後の一人だと思っていたが、まさかまだ裏刀衆の生き残りが居たのかも知れない。ということは、つゆの話も聞ける可能性がある。ワクワクしてきたぜ。
足跡を追いかけていたら侍が居た。と思ったら忍が上から降ってきて、侍を殺して逃げていってしまった。奈緒江は更に追いかける。忍は若い男だった。なんかあんまりぱっとしない見た目だな……。

殺された侍たちは、百姓たちに命乞いをさせ、笑いながら喉を斬ったのだという。殺されて当然の者たちではあるが、侍の所業に興味はない。気になっているのは、この忍が持っているであろう隠し刃のことである。
刺し傷のことや、忍の使う技について聞こうと思ったがはぐらかされてしまった。まだ彼の仕事は終わっていないらしい。侍どもの頭のもとへ行こうとしたが、不意打ちを食らってしまったらしい。命からがら逃げ延びたが……と言う忍に、忍の先輩として奈緒江がアドバイスする。
戦いは、いかに様子を探るかでその半分が決まる。より念入りに、あたりに気を配ることじゃ。

やかましいと言われてしまった。アドバイスは要らないタイプかな。何者かと訊かれたが、奈緒江が訊き返す。本当にあの侍どもの仲間ではないのだな?と。忍は憤慨し、わしの本懐は皆を守ることだと言った。この刃を身に着けているのもそのためだ、と。
刃を身に着けていることを認めた。が、お前のものなのかと聞くと、我慢できなくなったのか急に戦えと言ってきた。思ったより脳筋なのかも知れない。
忍はなかなか腕が立つようだが、奈緒江には敵わなかった。勝負がついた後、己の誓約を違えてしまったと言って命をくれようとした。しかし奈緒江はいらんと一蹴し、刃について聞かせろと言ってのけた。仲間になる人なんだよね……?死にたがりはいらんぞ。

結局、この忍が刃に値する行いが出来なかった、今言えるのはそれだけだと言われてしまった。あの侍どもの頭を葬ってくれたら何でも答えてやろうというので、仕方なく手伝うことにした。
忍の過去と刃について

侍の頭は雑魚だった。名もなき侍だし、まぁこんなもんか。暗殺すると忍が自分と同じ刃を持っていることに驚いていた。忍は説明すると誓った手前、隠すことなくすべてを話してくれた。
幼い頃、これと同じような刃を身に着け、頭巾を被った姉様に命を救われた。それで忍も、姉様を真似て刃を身に着けたという。百地様も奈緒江の父もいなくなってしまい、裏刀衆は絶滅したと思っていたが、他にも仲間が居たらしい。今でも生きているのだろうか。幼い頃というのは具体的に何年くらい前のことなんだろうか。
奈緒江は、その者の名はつゆというのでは無いか?と訊く。期待半分、不安半分といった表情だ。しかしその彼女の名は吹雪だという。それに、もうこの世にはいないとも言われてしまった。

忍の刃は吹雪から受け継いだものかと思ったが、どうやら自作したらしい。すげえな。丹波の里を守るために自分で武器を作って行動している。そういえばここは播磨だが、なぜわざわざここへ?と聞くと、謎の一党がここで謀を阻止しし、有力な大名すら討ったという噂を聞いて来たらしい。
へ、へー?そんな事があったんだ?知らなかったなー?謎の一党が、大名を?すごいことだなぁー。
忍はその者たちの善行に力を貸し、腕を磨きたいと思っているらしい。そして、力がついたら丹波に戻ると言っていた。吹雪は、まさに闇の中の光だったと。自分もそうなりたいと思っていると言っていた。

吹雪は奈緒江のような手練れだったと言ってもらえた。なぜこの刃を使っているのかと聞かれた奈緒江は、虐げられたものたちに代わり戦い、必ず解き放つという誓いがあると答えた。これまでにも沢山の者たちがこの刃を身に着けたが、みな居なくなってしまった。
しかし忍は、まだ奈緒江が居ると嬉しそうに言う。わしに技を仕込んでくれと頼まれた。奈緒江は忍の腕を確かなものだと評価し、仲間に迎え入れた。やった!今回はわりとあっさり仲間になってもらえたな。
必ず良い弟子になってみせると意気込む忍に、『弟子』は落ち着かないから『仲間』ではどうかと交渉する奈緒江。ここでやっと忍が名を明かした。彼の名は矢五郎。矢五郎が仲間になったぞ!

さっそく道場で訓練する。矢五郎は隠し刃を携えし忍なだけあって、暗殺をしてくれるようだ。免許皆伝まで育てると、体力ブロック 5 までの敵を 2 人始末してくれるようになった。こいつぁ……めっちゃ便利な予感!!勝姫と入れ替えることにした。いままでありがとうな、勝姫。

過去と現在

丹波の里にクエストマークがついていたので向かってみた。どうやらここが矢五郎の故郷らしい。村長と老婆が矢五郎について噂をしていた。明智一族から里を救おうとしている矢五郎だが、老婆は矢五郎の実力を見誤っているようだ。あの子には出来ないとか、自分で作った刃で自分を傷つけないか心配だとか、まるで小さな子供のはじめてのおつかいを心配しているような口ぶりだ。村長はそんな老婆に苦言を呈していた。
矢五郎に話を聞く。矢五郎が子供の頃、母親が冬を越せるようにと明智家に奉公に出たが、十分な賃金を得ることが出来なかった。すると村中の人たちが憐れんで、みんなで世話をしてくれたという。矢五郎にとっては、村のみんなが家族のようなものらしい。ええ話やん。
しかし明智家のごろつきの中には、今でも村の者たちの上に立っている気になっているやつらがいるらしい。なんとかして、村の人達が安心して暮らせるようにしてやりたいということらしい。

奈緒江は、私が光秀を討つので明智は近々滅びると言ってのけた。た、た、頼もしい……っ!
明智家の奴らは何年も前に村を占領し、はした金でみんなをこき使ったのだという。それに対し、矢五郎の恩人である吹雪が攻め返して村を取り戻せと、皆を奮い立たせた。しかし、頭である明智光久(あけち みつひさ)は手下を使い、吹雪を追い込み、村の真ん中で処刑したらしい。非道の極み。許せねえ!
長くかかってしまったが、矢五郎が明智光久に挑む準備ができたのだ。この機を逃す手はない。奈緒江は是非自分も加勢させてくれと頼み、一緒に城へ向かうことになった。

城へ忍び込み、明智光久を見つける。思ったより恰幅のいい男だった。さぞかし良いものを腹いっぱい食べてるんでしょうねえ!

明智光久は死に際だと言うのに口がよく回る男だった。矢五郎を煽るが、しっかりと言い返し、隠し刃で首を刺し、息の根を止めた。いずれ、光久に代わるような者が現れたとしても、矢五郎がいる限りあの村は大丈夫だろう。
裏刀衆も力になる。そう言うと、矢五郎は嬉しそうな顔をした。最初、ぱっとしないやつだなと思ってたけど素直でいい人かも知れない。結構高感度が上がっているぞ。

道と目的

再び、矢五郎の里へやって来た。村人たちは矢五郎のことが大好きみたいで、幼い頃はあんなきかん坊だったのに立派になって……と噂していた。田舎の人たちって噂話好きだよね~……。
矢五郎は、村のみんなに色々言われているが、愛情表現だと理解しているようだ。皆の笑顔を見ると胸が熱くなると言っていた。可愛いね~!自分が皆に愛されている、大事にされているって理解している男だ。
村の手伝いに、奈緒江を連れて行くようだ。一人だと、やたら褒められてやりづらいのだと言う。その言葉は嘘ではないようで、道を歩くと早速村長に『毎日寝小便をしていたお前がこんなに立派になるとは』と声をかけられていた。こ、これは、愛情表現といえば聞こえは良いけど、これが毎日続くとうざそう。私なら耐えられない。
何人かに声をかけたが、雑談ばかりで困りごとはなさそうだった。平和なもんだぜ……と思っていたら、子供が声をかけてきた。なんだか困っていそうだった。

寅坊とはるが、山賊が現れた時にどっちが勇敢かと勝負したらしい。宝の話を聞いて、寅坊はただのうわさだと言ったが、はるが本当だと言い張って鉱山に入ってしまったのだという。鉱山には山賊がたくさんいる。助けに行こう。
鉱山にいる山賊を根絶やしにしながら、奥まで向かう。はるは一番奥にいるようで、なかなか姿が見えなかった。しかし奥の家に閉じ込められていたのを発見した。乱暴されたような形跡はないが、心に傷はついているだろう。

矢五郎が膝をつき、はると目線を合わせて会話する。優しい声で話を聞こうとする姿、かなり良い。心配したからって怒ったり声を荒げて『何やってんだ!危ないだろう!』って言うのは簡単だけど、子供にだってそうした理由があるはず。ちゃんと理解しようとする矢五郎、めっちゃいい。
はるが言うには、それはただの宝ではないらしい。二つとない武器で、それで山賊をやっつけるつもりだったと。でも怖いし、血は苦手だし、帰り方もわからなくなってしまったということだった。矢五郎がここは危ないんだぞと忠告し、なぜ山賊の相手をしようと思ったのかと聞く。
山賊に好きに銀を奪わせるのは、彼らが大きくて、刀を持っているからだろうと思ったらしい。はるは子供ながらに皆を守ろうとしたのだ。結果は上手く行かなかったが。
矢五郎は優しく、人はみな優れた才を持っていると話した。はるの才は、山賊を殺すことじゃないと諭す。どうやったらみんなの力になれるか解るまで、自分も時間がかかった。しかし己を信じれば必ず道は開ける。そうすれば他の皆もついてくるだろう。

や、矢五郎、かなり良い(二回目)。体験談を交えることにより信憑性を高める話し方、論理的で良い。はるも納得したようだった。怪しい武器を探しに洞穴にはいるのはよせという矢五郎に、はるはどうせ作り話だしね、と言った。作り話だと思ってたのに探しに来たの?
どうやら、『影切丸』という名の武器が丹波にあるという噂が流れているようだった。そんな武器があるならお目にかかってみたいものだ。ともあれ、ここにずっといるのは危険だ。敵は皆殺しにしてきたとは言え、何があるかわからない。村へはるを送り届けよう。

光の中の刃

今度は丹波の茶すり山古墳にやってきた。矢五郎は、はるの言っていた『影切丸』という武器のことが頭から離れず、調べているうちに辿り着いたのだという。この古墳は前に来たことがあるけど、なんかあったっけな。
先に矢五郎に行ってもらい、あとから奈緒江が追いかける形になった。矢五郎の探しものだしね。奈緒江が先に見つけたら変な感じになるだろう。ここも、カタリベラの日記にあった砦のひとつかもしれないらしい。色んな所に砦があるな。

矢五郎は何かを見つけたようで、奈緒江の姿を見つけるとすぐに呼び寄せた。小さな箱に入ったそれは、紛れもなく裏刀衆の隠し刃だった。矢五郎がずっと手に入れたがっていた、本物の刃だ。身につけてみろと奈緒江が言うが、矢五郎はまだ自分は修行中の身だからと遠慮した。
奈緒江が、矢五郎こそがこの刃を持つに相応しいのだと説得する。矢五郎は、師匠の手で正式に刃を授けてほしいのだと言った。おい、俺達は師弟関係じゃなくて……仲間、だろ?なぁ?Bro?
矢五郎はこれだけは譲れないらしく、めちゃくちゃ深くお辞儀をしてお願いしてきた。そ、そ、そこまでされちゃ……やらないわけには……

奈緒江は観念して、儀式を始めることにした。
闇に潜み、世に光をもたらさんとする我ら、今ここに、新たな仲間を向かえん。
刃を携えし者はいかなる苦難があろうとも、誓のもとに使命を果たさねばならん。
いずれ、心が迷うこともあろう。
刃が道を示すことはない。それどころか、さらなる問いをもたらすばかり。
されど、それこそが我らの旅路。
己と里の者に誓うた約束をしかと見据えて歩まば、再び道も開かれよう。
その身は滅せども、誓いを今にとどめし者たちになり代わり、矢五郎、お前にこの刃を授けん。

こうして刃は矢五郎に授けられた。が、矢五郎はこの刃をとみの所へ持っていき、皆が見られるようにすると言った。つけないの?あんなに頑張って口上を述べたというのに?

奈緒江もこの表情である。つけたれや。
しかし良い刃ではあるが、矢五郎の付けている刃とは重さが違うらしい。矢五郎のは自作なだけあって、自分が使いやすいように設計されてるもんな。まぁ、そこまで言うなら無理につけろとは言えない。
隠れ家に飾って、みんながどんな反応するか楽しみだな。
さいごに

やっと仲間が全員揃ったぞ!矢五郎、最初は胡散臭いなと思っていたが、後半で高感度を急激に上げてきてジェットコースターに乗ってるのかと思った。流石に人が良すぎる。仲間クエストの中で一番好きな感じだったな。そろそろサブクエも無くなってきたし、いよいよ明智光秀を倒しに行くか……!!
つづく