未知の地域、大和へ向かった奈緒江。神社が破壊されているという事件と、急に現れてきた小次郎と名乗る男。信用して良いのかまだ分からないが、彼の言う通り大名のところへ向かってみることに。一体何が待ち受けているのか……。
前回の記事はこちら。

筒井順慶と怒顕法橋

小次郎に言われた場所へ訪れると、入口を侍が守っている家があった。何やらヒソヒソ話し声も聞こえてくる。和議がどうとか……使者が消えたとか……なんか問題が起こっているっぽいねぇ~。
奈緒江で侍に話しかけようとしたら、急に横から弥助が出てきてびびっちまった。忍者かよ。弥助のほうがおえらいさんとの話し合いには最適か……。ここは任せよう。

筒井順慶(つつい じゅんけい)というこの男、なんとも情けない顔をしている。お近づきの印にと小次郎からもらった柿を渡すと、筒井殿はめちゃくちゃビビってた。なんだ?柿が好きなんじゃなかったのか?
昨夜、顔のない男が夢に現れて、柿を差し出してきたという。そいつが敵か味方かわからないが、夢をないがしろには出来ないと言っていた。
知らね~~!!お前の夢のことなんか知らねーよお土産渡しただけで急に怒り出すな。

筒井殿と一緒に居た僧は、怒顕法橋と言うらしい。なんて読むかわすれちゃった。あとで追記するかもしないかも。法橋(ほっきょう)というのは称号らしい。僧の偉い人という認識で良いみたいだ。
なにしに大和に来たのかと訊かれ、弥助が勝手に神社を参拝するためにと答えた。異人が神社に?と驚かれたが、この地に来てまだ日が浅く、各地の風習を学びたくてと答えたら静かになった。
大和の問題ごとは、神社を壊され荒ぶる御霊だけではない。秋山家の綾子という人とも一悶着あるらしい。問題ごと多すぎワロタ。
筒井順慶は秋山家に和平の使者を遣わしたが、使者からの連絡が途絶えたみたい。和平が結ばれなければ戦になるだろうと言う感じか。法橋どのに、東大寺まで訪ねてくれたら嬉しいと言われた。そんなに言うならあとで向かっても良いかもしれないが、まずは消えた使者の行方を追わなくては。
秋山綾子との出会い

屋敷から出ると、小次郎がいた。こいつまた居たのか。話を聞いていたのか、我々がすべきことを既に理解しているようだった。
霊の対処、使者探し。さいごに法橋どのに会いに行く。順番を守らないとどうなるか覚悟しておけと脅された。お前マジなんなの?

秋山のもとへ向かったという使者を探しに来たら、また小次郎がいた。酒を飲んでいるらしいが、盃がない。なんだこいつ?小次郎は隣りにいる大男が使者を捕らえたと自慢していたと言っていた。
大男が悪人だと決めつけるので小次郎に向かって黙れと言ったら、大男は自分に言われたと勘違いをして表へ出ろと言ってきた。やれやれ、酔っぱらいはこれだから。

大男を黙らせると、秋山綾子(あきやま あやこ)が止めに入った。筒井の使いかと問われたが、自分の意思で来たと答えた。奈緒江は誰にも仕えない。
秋山には裏切り者が多いのだと言う。この大男のことも怪しんでいて、証拠を掴もうとしていたのに奈緒江がチャンスを潰したと文句を言われてしまった。それは……悪かった……。
大男を問い詰め、使者が鉱山へ送られたこと、面をつけた女の武者に命令されてやったと言うことを聞いた。使者が見つかったら春日大社へ来いと綾子殿に言われ、鉱山へ向かうことにした。
文書を取り戻せ!

鉱山にはたくさんの兵がいて、鉄砲の準備がされていた。戦の準備万端って感じじゃん。
使者を助け出し、話を聞く。和議への招待文を奪われたそうだ。盗んだやつは宇陀松山城へ向かうと言っていたらしい。招待文がなくては、綾子殿が秋山家として和議へ参加することが出来ない。
筒井家は和議が失敗したときのために秋山の力を知りたがっていたが、今度は秋山家が筒井の力を知りたがっているらしい。お互いがお互いを警戒している状況か。それであの鉄砲か?
宇陀松山城へ向かうと、兵が文書の護衛につかされたことに文句を言っていた。綾子様に話そうなどと思うなと言っている侍が居たので、綾子殿が命令しているわけではないらしい。当たり前か。
無事に和議への招待文を盗み出し、綾子殿に報告するため春日大社へ向かおう。
綾子殿の考え

綾子殿が言うには、真の秋山の兵は刀しか使わないらしい。鉄砲なんて以ての外で、弓ですら抵抗があると言っていた。ではあの用意された鉄砲は、秋山の名を騙り潜り込んでいる余所からの兵ということか。ぼんやりしていたら、秋山が乗っ取られてしまうのでは?
綾子殿は奈緒江に、他に使命があるのだろうと問いかける。大和の泰平も大事だが、もっと大きな影を追っていると話す。綾子殿は自分が影だと疑われているのか?と訊くが、奈緒江はそうでないことを願っていると答える。まだ判断材料が少なすぎるからね……。でも綾子殿はそうじゃない気がする。なんとなく……。
綾子殿は、筒井順慶がそうじゃないかとも言っていた。まぁお互いのこと怪しいと思うよねぇ。いずれにせよ、まだ誰が黒幕か理解っていない。慎重に判断しないと。
さいごに

この地を守護する大名・筒井順慶、筒井家が怯えるほどの力を持つ家名・秋山綾子、東大寺の法橋・怒顕法橋、そして謎多き男・小次郎……。それぞれの思惑が複雑に絡み合っている。いったい誰がなんの目的で事を起こしているのか、気になりすぎる……。
つづく